ローンチプラン:6つのフェーズ、担当者、各段階のゲート
ローンチプランは、誰が何をいつまでに用意し、次へ進む前に何が成立しているかを一枚にした順番表です。6つのフェーズ、コピーできる表、4つのゲートをまとめます。

ローンチプランは、誰が何をいつまでに用意し、次の段階へ進む前に何が成立していなければならないかを一枚にまとめた順番表です。素材チェックリストでも、コンテンツカレンダーでもありません。ここでは6つのフェーズ、コピーして使える表、そして作業を「担当者のいないタスク一覧」にしないための4つのゲートを示します。
ローンチプランと素材チェックリスト、コンテンツカレンダーの違い
プランが答えるのは4つだけです。何が必要か、誰がやるか、いつまでか、次へ進む前に何が成立しているか。チェックリストは1つ目だけ、コンテンツカレンダーは3つ目だけに答えます。3つの資料が揃っていてもローンチに失敗するのは、いまどのゲートが閉じているのかを一枚で示していないからです。
違いが出るのは、何かが遅れたときです。プランがあれば、足りない素材が特定のチャネルを止めていることが全員に見えます。プランがなければ、足りないことにローンチ当日の朝に気づき、残された選択肢は弱い版を公開して「完了」と言うことだけになります。
仕組みの前に境界を一つ。ローンチプランが調整できるのは、自分たちで制御できる作業だけです。ディレクトリの審査を通すこと、コミュニティのモデレーターが投稿を受け入れること、AI検索にページを引用させることはできません。そこはプラットフォーム側の結果です。プランは、素材と順番を揃えて当日を迎えるためだけにあります。
6つのフェーズと、その間にあるゲート
小さいプロダクトのローンチなら6フェーズで足ります。各フェーズは日付ではなくゲートで終わります。ゲートは「はい」か「いいえ」で答える問いです。いいえなら次のフェーズは待ちます。日付は予定の順番を示すために残しますが、約束の代わりにはしません。
| フェーズ | 時期 | 担当 | 成果物 | ゲート |
|---|---|---|---|---|
| 1 目標 | 6週前 | 創業者 | 結果1つ、数字1つ、打ち切り日 | 成功を一言で説明できる |
| 2 素材 | 4週前 | 創業者 | プロフィール、one pager、画面、デモURL | 全ファイルで事実が一致する |
| 3 チャネル | 3週前 | 創業者 | 採点済みの候補と、やらないリスト | 各チャネルに選んだ理由がある |
| 4 文案 | 2週前 | 創業者 | チャネル別の文章。使い回しではない | 各フォームがそのフォーム向けに読める |
| 5 公開 | 0週 | 創業者 | 提出・投稿と、時刻・URLの記録 | 主張がすべて素材に紐づく |
| 6 後追い | 1〜2週後 | 創業者 | チャネル別の状態、修正、測定結果1つ | 公開済みと停止中を区別できる |
一人で運営するプロダクトなら、担当の列は同じ名前が6回並びます。それでも書いてください。この列は、3つのフェーズで同時に自分がボトルネックになる週を見つけるためのもので、後から責任者を探すためのものではありません。
最初に目標と、成功を示す数字を1つだけ決める
第1フェーズで出すのは、一文と数字1つです。一文には読者と行動を書きます。たとえば、プロダクトを初めて知った開発者が、掲載ページを読んだあとに自分の言葉で説明できる状態です。数字は2週後に見る唯一の指標で、登録数、有効化アカウント数、1つのコミュニティでの返信率のどれかです。5つ選んではいけません。5つあると担当者がいなくなります。
数字を先に決め、チャネルは後です。数字が「質の高い登録」なら、選別のない大きなディレクトリはノイズを増やします。数字が「経験者の意見」なら、小さなコミュニティのほうが大きな一覧より価値があります。チャネルは目標で変わるので、先にチャネルを選ぶと、チャネルが目標を決めてしまいます。
打ち切り日も書きます。打ち切り日がないプランは小さな改善を吸い込み続け、公開されません。打ち切り日は、現在の素材で十分だと認めてチャネルへ移る日です。その日に素材が揃っていなければ、正しい判断はローンチの範囲を狭めることで、4回目の日付変更ではありません。
チャネルを押さえる前に、素材のゲートを通す
素材フェーズは、同じ事実がすべてのファイルに現れたときに終わります。プロダクト名、カテゴリ、価格、プラットフォーム、言語、リンクが、プロフィール、one pager、画面、提出フォームで一致している必要があります。小さなことに見えますが、ディレクトリに先月の価格や古いプロダクト名が出ると、説明を読む前に「放置されている」と見えます。
このフェーズの作業台としてプロダクトの素材チェックリストを使ってください。チェックリストは埋める項目を、プランはその項目がいつ動かなくなるかを示します。最初の提出の1週前に事実を固定し、それ以降の変更は通常作業ではなく修正として扱います。
2つの素材には専用のゲートを置きます。1つはデモURLです。ログインなしで開くか、スマートフォンで読み込めるか、最初の画面だけでプロダクトが伝わるかを確認します。もう1つは画面素材です。ストック写真ではなく実際の画面を使い、ディレクトリのカードサイズでも文字が読めるようにします。全幅でしか成立しない画面は、提出素材として使えません。
同じ日に全部出さず、チャネルを順番に並べる
チャネルフェーズでは2つのリストを作ります。提出する候補リストと、今回は触らないと決めた除外リストです。大事なのは除外リストのほうです。これがないと、どのディレクトリも可能に見え、ローンチが1週間のフォーム入力になり、返信に時間を割けません。
候補は、読者との一致、言語、費用、モデレーションのルール、提出後の作業量で採点します。採点方法はプロモーションのチャネルの選び方にあります。そのうえで、読者の大きさではなく、自分がどれだけ張り付く必要があるかで並べます。コミュニティ投稿は返信のために在席が必要で、ディレクトリのフォームは不要です。在席できる日に、手のかかるチャネルを置きます。
ローンチ当日に全チャネルへ出すのはやめます。同じプロダクトが2週間に分けて別の場所に現れるほうが読みやすく、どの文章をどこへ出したかを覚えているうちに修正できます。この日程の編集側はエディトリアルカレンダーとコンテンツカレンダーに置きます。それは別のプランではなく、このプランの一部であるべきです。
QueryWinは配布側を1か所にまとめます。プロダクト情報は一度書けば、チャネルごとの提出準備で再利用できます。提出そのものは自分の手元に残ります。プロフィールからフォームへ移す作業を毎回やり直しているなら、配布の流れを確認してください。
成果物:1枚のローンチプラン
下のブロックをコピーして埋めてください。名前、日付、リンクのどれも入らない項目があれば、プランはまだ準備できていません。それがすべての判定です。空欄の多いプランは、見出しだけの願い事リストです。
ローンチプラン
プロダクト:
ローンチ目標(一文):
成功の数字(1つ、2週後に見る):
打ち切り日:
フェーズ1 目標
担当:
ゲート:目標を書き、数字を選んだ
フェーズ2 素材
担当:
プロフィール:
one pager:
画面フォルダ:
デモURL:
ゲート:4つの資料で事実が一致
フェーズ3 チャネル
担当:
候補(チャネル、合う理由、工数):
除外(チャネル、今回はやらない理由):
ゲート:候補すべてに理由がある
フェーズ4 文案
担当:
チャネル別の下書き:
ゲート:各下書きに読者と行動が書かれている
フェーズ5 公開
担当:
提出記録(チャネル、時刻、URL、状態):
ゲート:提出はすべて当日に記録
フェーズ6 後追い
担当:
1週後の確認:
2週後の確認:
ゲート:測定結果1つと、次のサイクルの決定1つ
プランを1枚に抑えるのは意図的です。長くなると、メンテナンスする2つ目のプロダクトになり、その作業はコミュニティの返信をすべき同じ人に降りかかります。担当者のいないタスクを表に出すには、1枚で足ります。
最後の2週間に起きること
最も多い失敗は、除外リストを決めたあとでチャネルを追加することです。公開3日前に誰かがプラットフォームを勧め、専用の文案を用意しないまま提出し、掲載ページが汎用プロフィールと同じになります。大惨事ではありませんが、提出はかなり無駄になります。遅れて出てきたチャネルは、文案と後追いを担当する人が一緒に来ない限り、次のサイクルへ回します。
2つ目は、ゲートを日付として扱うことです。日付は静かにずれます。ゲートはずれません。事実が一致するか、しないかだけです。ゲートを見えるチェック項目にし、1つでも空いていたら次のフェーズを始めないでください。最初の2日は遅くなり、残りの4週間は速くなります。
3つ目は、測りすぎることです。2週後には、フェーズ1で選んだ数字だけを取り出し、そのときの値を書きます。ほかはすべて背景です。数字が動いたなら、どのチャネルが寄与した可能性があるかを考えます。動いていないなら、どのチャネルが公開されなかったかを考えます。どちらも、12枚のグラフだけで判断のないダッシュボードより役に立ちます。
このプランが扱わない範囲
このプランは、承認、掲載、引用、流入を保証しません。ディレクトリの通過率は分かりませんし、モデレーターが投稿を宣伝として読むかどうかも判断できません。プランは作業を見えるようにし、何が起きたかを記録するきれいな場所を用意するだけです。
すでに誰かが使えるプロダクトがあることも前提にしています。まだウェイトリストやプロトタイプなら、フェーズ自体は同じですが、素材のゲートが変わります。デモURLは録画した操作説明になり、成功の数字は質の高いウェイトリスト登録数になります。公開ローンチの1週間の手順をそのままコピーして、同じ結果を期待しないでください。
残りが2週間未満なら、6フェーズ版は作らないでください。素材チェックリストを通し、チャネルを1つ選び、結果を記録します。記録の残る小さなローンチは、文書から出ない大きなプランより価値があります。
よくある質問
ローンチプランはどのくらいの長さにするべきですか
1枚です。2枚必要なら、2枚目はたいてい1フェーズのタスク一覧で、それはプランの中ではなく作業の隣に置けます。
マーケティング担当がいない場合、誰が持ちますか
創業者です。実際に手を動かすのが別の人でも変わりません。担当はゲートを閉じる人で、すべての行を書く人ではありません。
有料チャネルも入れますか
すでに支払うと決め、予算科目がある場合だけです。QueryWinは流入を買わず、広告も出しません。有料の到達を前提にしたプランは、リスクの異なる別のプランです。
公開日が動いたらどうしますか
日付を動かし、ゲートは動かしません。フェーズの順番が素材を守ります。日付が変わったら、どのゲートが開いているかを見て、それを直してから提出を組み直します。
ローンチプランは、ローンチが成功すると約束するものではありません。どの部分がまだ準備できていないかを教える一枚です。
収録: QueryWinガイド · レベル2


