FAQページの作り方:購入前の疑問から質問を作る
FAQページの作り方:実際の会話から質問を集め、最初の一文で答え、疑問が生じる場所に置きます。ランディングページの繰り返しは削ります。

FAQページの作り方は、空白のテンプレートから始めません。営業の会話、サポートの受信箱、試用中の質問から実際に届いた疑問だけを拾い、1つの回答につき最初の一文で結論を書きます。8〜12問で足りることが多く、40問に膨らんだら、たいていは別のページが不足しています。2023年8月以降、GoogleはほとんどのサイトでFAQのリッチリザルトを表示しなくなりました。だからこのページは、マークアップの工夫ではなく、販売とサポートの資料として成立させる必要があります。
よくあるFAQが誰も聞いていない質問に答えてしまう理由
FAQは最後に書かれ、時間のある人が空の文書から作り始めます。この順番だと、「私たちの理念は何か」のように会社が気にする質問が並び、「いま契約しているプランでも使えるか」という購入を止めている質問が抜けます。読み手は具体的な不安を1つ抱えて来て、それがなければ離れます。
2つ目の失敗は、競合のFAQをそのまま写すことです。相手の質問は相手の製品、返金規定、サポート時間に対応しています。引き継げるのはページの形だけで、理由は引き継げません。完成して見えるのに、自社のケースには何も答えていないページになります。
見分け方は簡単です。各質問に、実際の会話から来たのか、テンプレートから来たのかを印付けします。テンプレート由来が3問以上なら、その版は公開しません。
FAQページの作り方:質問を集める4つの場所
営業の通話とチャット、サポートの受信箱、ヘルプ内の検索語、そして競合ページとレビューの順に見ます。最初の2つは購入を決める材料で、後の2つは補足です。逆順にすると、ページが購入後のトラブル集になります。
| 情報源 | 取れるもの | 目標 |
|---|---|---|
| 営業の通話・チャット | 商談を止めた反対意見 | 5問 |
| サポート受信箱 | 購入後に出る混乱 | 3問 |
| ヘルプの検索語 | 調べられたが見つからない用語 | 2問 |
| 競合ページとレビュー | 比較の質問と欠けている説明 | 2問 |
営業の質問を上に置くのは、このページの本当の仕事が「なぜ買わなかったか」の説明だからです。サポートの質問も必要ですが、購入後の対処法が画面いっぱいに並ぶと、検討中の読み手は離れます。購入前の質問を上にし、それでも多ければページを2つに分けます。
会話を終わらせるFAQの書き方
1問ずつ書き、次の質問に移る前に終わらせます。回答には3つの役割があります。事実を示す、根拠を1つ添える、次の行動を伝える。どれかが欠けると、読み手は新しい疑問を持ったまま去ります。
- 買い手の言葉で質問を書く。通話の記録からそのまま写します。整っていない言い方のままで構いません。「チームが3人でも使えますか」は「チーム規模への対応」より伝わります。声に出して言いそうだと感じたら完成です。
- 最初の一文で答える。「はい」「いいえ」「金額」「日数」を先に置き、説明は後ろに回します。一文だけ読んで止めても事実が残る状態が完成です。
- 確認できる根拠を1つ足す。価格、上限、画面のキャプチャ、規定へのリンク、日付のどれかです。品質への感想は根拠になりません。社外の人が確かめられる状態が完成です。
- 適用範囲の外を書く。どのプラン、どの地域、どのバージョンでは当てはまらないかを明記します。例外に当たる読み手が、申し込み前にそれを知れる状態が完成です。
- 次の一歩で閉じる。料金ページ、設定ガイド、人への連絡のどれか1つだけを置きます。3つ並べません。上に戻らなくても行動が分かる状態が完成です。
- すでにランディングページにある回答は質問ごと削る。重複はFAQが長くて使えないものになる最大の原因です。隣のページの一部を繰り返す回答がない状態が完成です。
そのまま使える回答テンプレート
テンプレートはあえて短くします。長い回答は、読み手が探している事実を隠します。製品ページ、料金ページ、ヘルプ記事のどれでも同じ形が使えます。
質問(買い手の言葉):月中にプランを変更できますか。 回答:できます。請求画面からいつでも変更でき、差額は日割りになります。 根拠:日割り分は次回の請求書に表示され、別途の請求にはなりません。 適用範囲:旧料金の年払いプランは、契約期間が終わるまで月払いに変更できません。 次の一歩:料金ページのプラン比較表をご覧ください。
4行で、1行に1つの事実だけを置きます。「適用範囲」が埋められないときは、製品チームがまだ規定を決めていない合図です。自信のある回答を公開する前に知っておきたい情報です。
どの質問をどのページに置くか
すべての質問に専用のFAQページが必要なわけではありません。置き場所で、疑問が生じた瞬間に見えるか、誰も来ない場所にしまわれるかが決まります。
| 質問の種類 | 置き場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 料金・請求・返金 | 料金ページ | 費用を比べている最中だから |
| 互換性・上限 | 製品ページ | 自分に合うか確認している最中だから |
| 導入・初回利用 | オンボーディングかヘルプ | 決定は済んでいるから |
| 方針・信頼・安全 | 専用FAQページ | データを渡す前に迷うから |
| 代替案との比較 | 比較ページ | 意図が定義ではなく選択だから |
専用FAQページには残りだけを置きます。信頼、方針、例外、そして製品ブロックに入らない質問です。多くのチームが思うより小さく、そのぶん役に立ちます。価格や機能の隣に自然な居場所があるなら、そこへ移し、戻りのリンクを1本置きます。
うまくいかない例
よくある失敗は3つで、どれも見える兆候があります。
- 会社の質問に答えている。「なぜこれを作ったか」が「データを書き出せるか」の上にあります。兆候は、アクセスはあるのに直帰率が高いことです。
- どの回答も安心させるだけで、事実がない。結論が4文目に埋もれます。兆候は、FAQを引用したのに納得していない問い合わせが届くことです。
- ランディングページの複製になっている。同じ訴求、同じ根拠、新しい質問はゼロ。兆候は、2つのページが同じ検索語を奪い合い、どちらも順位が伸びないことです。
直し方は3つとも同じです。実在する情報源から書き、最初の一文で答え、隣のページと重なる部分を消します。
この方法で分からないこと
ページに何問載せるべきかは、私たちにも分かりません。8問で足りる製品もあれば、役割が分かれるプラットフォームでは40問が妥当なこともあります。上限は数字ではなく、「新しい1問が段落ではなく判断を増やす」地点です。
FAQは製品の問題も直しません。回答を公開した後も同じ反対意見が届くなら、足りないのは文章ではなく、価格、上限、導入のどれかです。GoogleのFAQとHowToのリッチリザルトに関する告知(2026-10-24確認)は表示方法の話で、ページの存在価値を決めるものではありません。ページは、実際の質問から判断までの道を短くすることで居場所を得ます。
よくある質問
製品FAQは何問くらいが適切ですか。
8問から始め、新しい質問が判断を変えるときだけ足します。8問で小さな製品の購入前の反対意見はほぼ覆えます。管理者、請求、エンドユーザーで役割が分かれる場合は、40問を並べるのではなく役割ごとにページを分けます。
回答は短くすべきですか、詳しくすべきですか。
先に短く、次に詳しくです。事実を最初の一文に置けば、読み手はそこで止まれます。前置きが3文続く回答は、数字だけ知りたい人を失います。
FAQは今でもSEOに効きますか。
普通のページとして、役に立つ回答があれば効きます。2023年8月に変わったのは、ほとんどのサイトがFAQのリッチリザルトを受け取れなくなったことです。だからマークアップは作成の理由になりません。判断中の読み手のために書き、検索での見え方は結果として付いてきます。
FAQは製品ページに置きますか、独立したURLにしますか。
質問の種類で分けて両方です。購入前の反対意見は価格や機能の隣へ。方針、信頼、例外は独立ページに置き、フッターとサポートの返信からリンクします。
同じFAQをすべての製品ページで使い回せますか。
使えるのは方針と信頼の部分だけです。製品固有の質問は製品ごとに変わり、丸ごとコピーするとどのページも入れ替え可能に見えます。テンプレートを再利用し、回答は再利用しません。
質問と回答がそろったら、次はどのページがどれを載せるか、ページ同士をどうリンクするかを決めます。プロダクトのランディングページの書き方と同じ作業で、質問の一覧は、別の人が書く場合のコンテンツブリーフの書き方にそのまま渡せます。全体の流れはコンテンツ制作の流れで、FAQが調査と公開のどこに位置するかを示しています。
収録: QueryWinガイド · レベル2


